季節の変わり目のこの時期、急な温度変化で身体にかかる負担は日々変化しております。
気候・気温などの外部環境に対応して人間の身体も変化し対応しようとします。
季節の変わり目では気圧が上がったり下がったりすることが多々あり、
気圧が乱高下すると、耳の奥にある三半規管や前庭といった器官に狂いが生じます。
三半規管は体の位置や動きを検知し、前庭は重力や加速度を感じる大事な器官で、
三半規管や前庭の働きに狂いが生じると、脳に間違った情報が伝わります。
しかし、三半規管や前庭以外の器官は脳に正しい情報を伝えるので脳は混乱し、
これが自律神経のストレス反応へとつながってしまいます。
自律神経のストレス反応にはいくつか種類があるのですが、そのうちの1つである交感神経の興奮が続くと、
心拍数の増加、血圧の上昇、慢性痛の悪化、抑うつ、めまいといった異変が起きます。
これが季節の変わり目の不調につながると考えられています。
気候が変動したら(季節が変わったら)、人もそれに合わせて変わっていかなければなりません。
変化への適応がうまくいかないと健康を崩しやすくなります。
健康管理のため運動・食事・睡眠など日常生活で気をつけたいこともありますが、
この時期の体調管理には血液の流れがとても大切になってます。
人間の体は寒くなればその寒さに慣れてきますし、暑くても同じになります。
気温差が激しいと、体は付いてくるのに必死な状態が続きます。
季節の変わり目の不調は、季節や気候の急激な変化に体を慣らせようとして起きます。
そして自律神経が変化に対応できないときにつらい症状を起こしているので、
放置することなく対策を講じていきましょう。目標は変化に耐えられる体をつくることです。
日々の入浴やカイロ等で患部を温めることで血行促進につながり、冷えによる関節・筋肉の緊張を軽減できます。
その他、水で絞ったタオルを電子レンジで温めて、気になる所・患部に当てることもおススメです。
また、食べ物で身体を温めると内臓など体の内側から温まり血行をよくすることができます。
季節の変わり目の不調を起こしている人が朝食を摂っていない場合、朝食を食べることをおすすめします。
体温は眠っている間に下がっていくのですが、朝食を摂ることで一気に正常に戻ります。
体温を正常に保つことは自律神経の働きを整えることにつながります。
季節の変わり目の不調は脳の軽い不調で起きている可能性があるので、脳に栄養を行き渡らせることが対策に
なることがあります。
ビタミンB1は、細胞が糖をエネルギーに変えるときに必要となる物質です。
そのためビタミンB1をしっかり摂取していると、脳細胞が糖を吸収して活性化します。
ビタミンB1を多く含む食材は、豚肉、ウナギ、カツオ節、真鯛、紅鮭、大豆、小豆、玄米、などです。
また、神経と免疫は深い関係にあり、神経は免疫を制御しています。
また、免疫が弱体化すると神経が異常をきたすこともわかっています。
そのため、適度な運動習慣を身につけたり、ストレスを溜めないようにしたり、腸内環境を整えたり、
笑ったりして免疫を高めれば、自律神経を守ることにつながります。
自律神経が守られれば、季節の変わり目の不調の軽減が期待できます。
季節が変わるときに体調が悪化するのは「気のせい」などではありません。
体調管理に気をつけて、対策を講じることで、季節に煩わされることなく働くことができるでしょう。